大みそかの第67回NHK紅白歌合戦(午後7時15分開始)の出演者発表会見が24日、都内の同局で行われた。過去23回出場で、年内に解散するSMAPの名前はなく、同局側は引き続き出演に向けて交渉していく意向を明かした。

 出演者46組の中に、過去6度の大トリを務めたSMAPの名前はなかった。91年に初出場し、出場は計23回。05年から11年連続出場中だったが、白組としての出場はかなわなかった。親しい関係者によると、8月の解散発表以降もメンバー5人の気持ちがそろわず、出場について前向きな返答はなかったという。

 出場交渉状況について、NHKの矢島良チーフプロデューサーは、同局が正式に出場をオファーしたことを初めて公言した。

 「オファーはしておりましたが、現段階では出演していただけるとも、いただけないともお返事がないという状況です。われわれとしては、引き続きお願いし続けたいと思っています」

 NHKの籾井勝人会長は今年9月の定例会見でSMAPの出演を熱望。今月9日の会見では「12月30日まで(交渉)時間はありますから」などと話し「現場は迷惑かもしれないが、(直談判に)出かける気持ちは十分ある」と息巻いていた。矢島氏は、この日までは籾井会長が直接交渉の席についたことはないと明かしつつ「タイミングを見て、そういう(会長が直談判に乗り出す)機会があるのかも含め、検討をさせていただきます」とした。

 歌手枠での出場はなくなったが、NHKは引き続き、企画枠やサプライズなどでの出場を打診していく。矢島氏は「最後の最後までお願いしたいと思ってます。具体的な交渉期限は決めていません」と話した。

 ただ、テレビ局関係者は「現時点で紅白出場の可能性は8月から変わらず、100%ない」と話す。このまま出場がかなわなければ、テレビ出演は12月26日放送のフジテレビ系「SMAP×SMAP」最終回がラストになる見込みだ。関係者によるとメンバー間の溝は深く「SMAP×SMAP」最終回も生放送が厳しい状況という。【横山慧】