今年3月の不倫騒動以降、休業状態だった作家の乙武洋匡氏(40)が27日、約9カ月ぶりに地上波のテレビ番組に出演した。ダウンタウン松本人志がコメンテーターを務めるフジテレビ系情報番組「ワイドナショー」(日曜午前10時)の後半で、松本ら出演者5人が乙武氏の自宅を訪れる様子がVTRで流された。

 乙武氏は黒いポロシャツ姿で5人を迎えた。現在は1人暮らしで、スタッフや母親に身の回りの世話をしてもらっているという。大学院生として日本史をテーマに論文を書いているため、テーブルに日本史の本を広げていると、「ここにエロ本があったんでしょ?」と指摘され、苦笑いを見せていた。

 「やることがないので、ずっと家にいる。(騒動前は)いろいろと忙しく飛び回っていたが、今は謹慎生活のようなもの。いろいろと考えさせられて、いろんな人のありがたみを実感しています」

 9月に発表した離婚を振り返り、「不倫については妻も分かっていた。ただ、あれだけ大きな騒ぎになって、妻は『子供を守りたい』と考えるようになった。子供への影響を考えた」と理由を説明した。2男1女がいるが、離婚後は1度も会っていないという。

 女性5人と不倫関係にあったと明かしたことには「ベッキーさんの騒動が頭にあった。違うことが後から明るみに出るのはマイナスだし、イメージが悪いと思ったので、正直に言おうと思った」と話した。

 最近気になったニュースを聞かれ、「いろんなことがありすぎた半年。相模原市の障害者施設殺傷事件とか、リオのパラリンピックとか、コメントの依頼をいただくこともありました」と語った。

 今後については「自分は障害者なので、“げた”をはかせてもらっていた。普通の方と同じことをしても、評価された。今回の騒動があって、マイナスからのスタート。もう1回どこまでやれるか、真価が問われている。しっかりやり直したい」と力を込めた。

 松本から「ツイッターをまた始めたら? 乙武さんは必要な人だと思うので、ぜひ復活してほしい」、ヒロミからも「元に戻ってくれないと寂しい。いつまでも潜っていてはダメ」と励まされた。

 「こうやってお時間を割いて来ていただいてうれしい。必要な人間と言っていただいてありがたい。本格的に復帰させていただける際は、『ゲスの極み乙武』として頑張っていきたい」と笑いを誘い、周囲から「健在でした」「ハリセンがあったらたたきたい」「今回は我慢しておく」と突っ込まれていた。