NHK大河ドラマ「真田丸」の27日(NHK総合午後8時)の平均視聴率が15・3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)だったことが28日わかった。前週は14・2%だった。

 27日の回は、天守への砲撃で侍女らの死を目の当たりにした茶々(竹内結子)の気持ちは、真田幸村(信繁=堺雅人)の反対を押し切り、家康(内野聖陽)との和睦へと傾く。

 織田有楽斎(井上順)が和睦の交渉役を買って出るが、幸村は徳川方の交渉相手が本多正信(近藤正臣)となることを憂い、女性である常高院(はいだしょうこ)が良いと提案。これに大蔵卿局(峯村リエ)ときり(長沢まさみ)が同行することになる。

 徳川方の交渉役である阿茶局(斉藤由貴)の正信に勝るとも劣らない老獪さに、大蔵卿局はあっさり陥落。阿茶局の寛大な態度に不安を抱くきりが、2度にわたり「足がつった」と騒いで交渉のペースをかき乱し、常高院も粘りを見せるが、交渉戦は敗北に終わる。

 和睦の決定事項が記された書状があまりに豊臣方にとって有利な内容だったことを不審に思った幸村がきりに詳細を尋ねると、書状に書かれてないところで真田丸の解体、大坂城の堀を埋めることが決められていた。

 大きな衝撃を受けた幸村は、牢人衆に大坂を去るように伝え、妻子にも上田に逃げるよう話していたが、そこへ後藤又兵衛(哀川翔)らが現れ、幸村に策を考えるよう促す。そこに秀頼(中川大志)も登場し「諦めない者だけに道が開ける」と、以前幸村から言われた言葉で幸村を促す。幸村は再び家康に一泡吹かせる覚悟を決めるという内容だった。

 また、幸村の兄信之(大泉洋)がお通(八木亜希子)の元に通い詰める現場に、妻の稲(吉田羊)とこう(長野里美)が突撃。こちらでも「女の戦い」が繰り広げられるという回だった。