12月30日から台湾で公開予定の映画「続・深夜食堂」(松岡錠司監督)の台湾プレミアが28日、台北で行われた。オダギリジョー(40)と松岡監督が現地に飛び、空港では待ち構えていた100人以上のファンや報道陣に囲まれた。

 会見では、オダギリと松岡監督が、詰めかけた地元の主要媒体50社以上、100名以上の報道陣の直撃を受けた。

 -オダギリさんは7年前に台湾にいらしていますが

 オダギリ 「7年前はバタバタで、ただ食べて飲んだ記憶しかないんです。だから、今回はいろんなことがフレッシュッに感じられて、食べるものが全ておいしいし、ホテルからの景色もすごく良くて、台湾をエンジョイして、好きになっています」

 -監督は、初めて台湾にいらしたのはいつですか?台湾はいかがですか?

 松岡監督 「1991年に初めて台湾に来ました。25年前ですね。いつ来てもそうなんですが、肌が合うというか…。今回は行けてないんですが、九〓(人ベンに分)(チョウフン)や温泉とかいろんな所に行きました。街も料理も、雰囲気も肌が合うんです。好きです」

 -毎回、いろいろなゲスト、俳優が出ますが、続編が今度できたら、どんな俳優をキャスティングしたいですか?

 松岡監督 「台湾の方ですと、チェン・チェン。『〓(牛ヘンに古)嶺街少年殺人事件』を見て昔から素晴らしい俳優だと思ってました」

 -もし、深夜食堂が続編になったら、どんな俳優さんと共演してみたいですかね?

 オダギリ 「うーん…、今だと、朴槿恵(パククネ)さんですかね(笑い)。面白いんじゃないですかね。今、話題の方ですしね」

 -今回台湾に来ておいしいと思った料理はありますか。ビンロウは試されましたか?

 松岡監督 「初めて来た時に食べたんですが、ビンロウを食べて唾を吐くと赤い血のような液体が出ますよね。それを道で見た時に、台湾の人はいつも、すごいけんかをしているんだなと誤解しました(笑い)試してみて、疲れている時に血の巡りが良くなるような感じがしました」

 オダギリ 「昨晩、7年前のニュースを見させていただいたんですが、食べたと書いてありました(笑い)それ以来食べてないですね」

 -お互いのことを料理に例えるとどうゆう料理ですか?

 オダギリ 「僕はおそらくさっぱり系でしょ?」

 松岡監督 「う~ん、スープかな。あっさりしているけどすごくだしのきいているやつね」

 オダギリ 「監督は魚系なんですよね…」

 松岡監督 「昨日食べたやつじゃねえか!!」

 -最後に映画の見どころをお話しして下さい

 オダギリ 「心温まる、どこにでもあるような日常を見せてくれる映画だと思います。日本のお話なんだけど、もちろん台湾でも隣でも起こっているような話だと思うし、食べ物を通してそれぞれが思い出を持っているところも共通していると思う。とにかく優しい気持ちになる良い映画だと思うので応援して下さい」

 松岡監督 「日本でも台湾でも同じだと思いますが、なかなか人生ってのはうまくいかないんですよね。そういう中でも人々は生きていこうとする。この映画はそういう人たちに向けての応援歌なんです。気取ってもいないし。温かい。今回は前回に増して、よりおなかがすくと思います。ぜひ、楽しんで見ていただければありがたいです」

 上映後の舞台あいさつでは、小林薫(65)演じる主人公のマスターが営む「めしや」について観客から質問が飛んだ。

 -オダギリさんは「めしや」にいったら何を質問しますか?

 オダギリ 「豚肉と牛肉を今、止めているので、鶏肉と魚を使ってるんだけど、ちゃんとしたハンバーガーの味がするハンバーガーをマスターにお願いしたいですね」

 -オダギリさんはドラマ版と映画版で演じ方は違いますか?

 オダギリ 「本来であればドラマと映画の演じ方は違います。でも、『深夜食堂』は(もともと、映画のような撮影現場なので)演じ方は変えていません」

 -松岡監督、「続・深夜食堂」は作る上で難しかったですか?

 松岡監督 「続編ということで、プレッシャーはありました。でも、何とか頑張って作り上げました」

 最後のフォトセッションのタイミングで急きょ、観客と一緒に写真を撮ることになりオダギリジョー、松岡監督と約500名の観客とのフォトセッションとなった。