鳥取県の「VIVANT」名物は砂丘だけではない-。俳優堺雅人(52)主演のTBS系日曜劇場「VIVANT」(午後9時)第2シーズンが現在放送中。3年前の第1シーズン以上の反響で、再び社会現象になっている。番組は20日から2週連続で休止も、勢いは止まらない。ロケの受け入れや、流行に乗った鳥取県はファンの「聖地巡礼」の観光客が急増している。鳥取県庁では、第2シーズンになって、1人の県庁職員が異例の注目を集めている。第2の「VIVANT」ブームに迫った。

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鳥取県庁に公安の野崎守がいた-。鳥取県広報の公式Xが8月28日に投稿した「県庁内でVIVANTごっこをしてる野崎っぽい県職員」の写真が20日時点で180万回超の表示をマーク。黒スーツに白シャツ、ノーネクタイ。口ひげをたくわえ、真剣な表情でポケットに手を突っ込む姿はまるで阿部寛(62)演じる野崎そのものだ。新たに現れた野崎風の男が第2シーズンのPRをけん引している。

同県は3年前の第1シーズンから「VIVANTごっこ」キャンペーンを展開してきた。作中に登場する架空の国「バルカ共和国」の荒涼とした風景が鳥取砂丘に似ていることから、同県の平井伸治知事を中心に積極的なPR活動を行ってきた。

今回、第2シーズン開始を受け、PRの柱として白羽の矢が立ったのが広報課の松田健さん(41)だった。「学生の頃から阿部寛さんに似ているって言われてて」と明かし、「やんわり阿部寛」歴は20年以上だという。189センチの阿部に対し、松田さんも182・5センチの長身だ。ディティールを追求するため、1週間ひげを伸ばした。今回、観光課からも「似てる」とオファーをもらい、PRのために課をまたいで一肌脱ぐ形となった。

自身の写真がバズると、メディアからの取材が殺到。松田さんは「現在、街中を歩くだけで記念撮影をお願いされます」と明かした。作中で野崎が9日間絶食すると、県庁公式Xで牢屋(ろうや)に閉じ込められているシーンを再現した写真も公開。県庁ですれ違う職員から「ちゃんと食べてるか?って聞かれることもあります。自分も4月に減量して体形が変わったのもあるんですけど」と笑った。

ドラマは2週連続で休止。今後のSNS展開については「ネタは考え中」とした。だが実際は「忙しくてドラマは見られてない状況」と告白。それでも「自分が県のPRに関われるていることに、やりがいはあります」と力強く語った。

◆VIVANT TBSの名物ドラマ枠「日曜劇場」で23年7月期に放送され、空前の大ヒット。福澤克雄監督による完全オリジナルストーリーで、3年ぶりの第2シーズンは7月26日から放送開始。主演堺雅人、阿部寛ら豪華キャストと海外ロケによる迫力ある映像が複雑に絡み合い、3年前の第1シーズン以上の社会現象となっている。裏切りが相次ぐ難解なストーリーを巡っては、推察記事が多数出るほど白熱化。第2シーズン第18話(前半戦最終回)までの全8話で世帯平均視聴率は15%以上をキープ中(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。残り6話で最終回は11月8日。