歌舞伎俳優松本幸四郎(74)長男市川染五郎(43)、孫で染五郎の長男松本金太郎(11)が、再来年1、2月の東京・歌舞伎座で、親子孫3代そろって襲名することが8日、分かった。

 幸四郎は2代目松本白鸚(はくおう)を、染五郎は10代目松本幸四郎を、金太郎は8代目市川染五郎を襲名する。

 81年10月には幸四郎の父で初代白鸚さん、幸四郎、染五郎が、親子3代そろって襲名しており、再び、親子孫3代の襲名が行われる。

 この日、都内ホテルで会見が行われ、幸四郎は「初舞台から今日のためにいろいろなことをやってきましたとしみじみ思います。幸せに思います」、染五郎は「興奮、感激しています。高麗屋の芸を体現するために舞台に立ち続けていますが、名前が変わっても、それは変わりません」と話した。金太郎は「実感はまだないです」と緊張ぎみながら「『勧進帳』の弁慶をやりたい」と、あこがれの役を答えた。

 襲名興行は18年1、2月の歌舞伎座を皮切りに京都南座、大阪松竹座、名古屋・御園座、福岡・博多座で行われる。