映画「恋妻家宮本」(28日公開)のABC名画試写会が12日、大阪市のTOHOシネマズ梅田であり、阿部寛(52)と天海祐希(49)が遊川和彦監督(61)とともに舞台あいさつを行った。

 重松清原作で、「家政婦のミタ」などを手がけた脚本家の遊川氏が、脚本とともに初監督を務めた。合コンで出会い、できちゃった婚した夫婦が27年たって、子どもが独立、2人きりの時間を迎えたと思ったら…妻がひそかに離婚届を書いていた-。

 熟年夫婦の心温まるラブストーリーだが、客席を1番沸かせたのは未婚の天海だ。MCが「大阪の離婚率が全国3位」という話題を振ると「離婚の話をする前に、オマエが結婚せえっちゅう話なので、私はノーコメントでお願いします」。また阿部によると2人は15年ぶりの共演。阿部が「当時は時代劇で恋人同士を演じたんですが、これがまた悲惨な役で、僕は斬首されて…」というや、天海が「私は餓死」と素早いかぶせで笑わせた。

 とはいえ、映画は“ええ話”だ。阿部は「脚本家の遊川さんならではの、いい言葉にあふれています」とPR。天海は「この冬1番の寒波の中をみなさんいらしていただいて…。あったかくて、優しい気持ちになれる映画。ぜひカップルで見にきてください。もちろん、私のような未婚の女性でも結構です!」と自虐ネタで落としながら、宣伝していた。