NHKは18日、芥川賞作家のお笑いタレント、又吉直樹の第2作執筆に密着したNHKスペシャル「又吉直樹 第二作への苦闘」(2月26日午後9時)の放送を発表した。木田幸紀放送総局長の定例会見で明らかにした。

 デビュー作「火花」が250万部のベストセラーとなり、最も新作が待たれる作家の1人でもある。Nスペでは、築30年、6畳の風呂なしアパートの仕事場を中心に、2作目の執筆に苦悩する姿を追った。「慢性的な憂鬱(ゆううつ)じゃないといけない」「地獄の部分」などの又吉の胸の内も明かされる。

 木田総局長は「出版界では『2作目を出して一人前』という言葉がある。2作目は大きなステップであり、新しい才能をそばで見るスリリングなドキュメンタリーになっている」。

 また、NETFLIXオリジナルドラマとして配信された「火花」を、2月26日から全10回で放送することも発表された(日曜午後11時)。動画配信サービスのオリジナル作品をNHKが放送する試みについて、木田総局長は「視聴者の関心をひく番組は、いいものであれば放送したい。外国のドラマを購入するのと同じ」。NHKの放送基準では放送できないシーンもあるが、「オリジナリティーを尊重しつつ、編集することもあると思う」とした。