嵐の相葉雅紀(34)が、4月スタートのフジテレビ系連続ドラマ「貴族探偵」(月曜午後9時)に主演することが9日、分かった。原作は作家麻耶雄嵩氏(47)のミステリー小説「貴族探偵」シリーズ。相葉演じる主人公は年齢、家族、学歴、住所、本名などが一切不明で、自らを「貴族」と名乗る謎の青年だ。

 「貴族」は、探偵業が趣味。外見はすっきりとして、おしゃれないでたち。立ち居振る舞いも紳士的で、レディーファースト。権力には無頓着で、「貴族」の自覚を強く持ち、泰然自若とした態度で事件の解決に関わっていく。自分で捜査や推理はせず、引き連れた召使いたちに実務を押しつけ、現場にいる女性と談笑する。奇異な人物として武井咲(23)演じる新米探偵や生瀬勝久(56)演じる刑事から敵視されるが、まったく動じないという一風変わったキャラクターだ。

 同局の看板ドラマ枠「月9(ゲツク)」出演は、15年の主演作「ようこそ、わが家へ」以来2年ぶり。同ドラマも手掛けた羽島健一プロデューサーは「『ようこそ』の時に垣間見えた格好良さにしびれました。主人公の貴族探偵の浮世離れした格好良さを、ぜひ演じていただきたいと思いました」。

 相葉は、昨年のNHK紅白歌合戦で白組司会を務めたほか、最近は司会業にも積極的だが、俳優としても、12年の日本テレビ系「三毛猫ホームズの推理」や09年テレビ朝日系「マイガール」など連続ドラマの主演経験も豊富だ。これまでどちらかというと、気弱で誠実な役が多かったが「『貴族』で『探偵』。これまで演じたことのないタイプの役どころですが、この『攻めた』役を楽しめたらと思います!」と、新境地に挑む意気込みを語っている。