元フィギュアスケート選手で振付師の村主章枝(36)が14日、都内で写真集「月光」(講談社)の発売記念記者会見を開いた。

 写真集でヌードに挑戦した村主は、胸元が大きく開いた白のワンピース姿で登場。ヌードについて聞かれると「本当に、最初から、脱いだ写真を撮るという企画じゃなかった。初めてのチャレンジなので、いろいろなものにチャレンジしていこうという中にヌードがあった。企画で、そうだったわけではない」と説明した。

 ヌードになった思いについて聞かれると「心を開いた方が、いいですかね」と、オールヌードになったことで心をも開いたことを強調した。

 日本のスケート選手として、初のヌードじゃないかと聞かれると「(見た人に)気持ち悪いものには、したくなかった。大自然の中で撮られたので(自然の風景を)邪魔したくなかった。女性から見ても、美しいと思える写真を撮った。120点、200点…100点超え、金メダル」とアピールした。

 ヌードになることに、抵抗がなかったことも強調した。1年の半分をカナダで生活していることを踏まえ「海外アーティストさんですと、何か伝えたいことがあったりすると、普通に(脱ぐ)。感慨深く脱ぐということがなく、あまり抵抗がなかった。こんなに話題になるとは、という印象だった」と、ヌードになって騒がれたことへの驚きを吐露した。

 撮影は、68年ぶりのスーパームーンが出た16年11月14、15日に三宅島で行った。「(三宅島では)きれいに月が見えると、月の道が出来るというので選びました。ほとんどが動きの中で撮った写真。踊りましたが、下が砂利で大変でした」と撮影を振り返った。

 2カ月半を費やしたというトレーニングについては「頭の先から足の先まで神経をとぎすませたので見てほしい。トレーニングは選手の時と、同じくらいしました。体の作り方は(見せるための)写真集用に変えました。女性らしさは、ほしかったので、あまり筋肉が太くならないように絞る感じにしました」と胸を張った。脱いだ映像も撮っているという。

 写真集を見せたい男性は? と聞かれると「残念ながら本命は、今は、まだ…。今年は頑張りたい。20年に40歳になる。1クール…4年しかない。五輪と同じサイクルだなぁと。真剣に今年は頑張って探します」と恋人探しを宣言した。

 写真集のタイトルは、02年ソルトレーク五輪と現役最後の演技となった14年の東日本選手権の時にも選んだ、現役時代に最も思い出に残った曲「月光」から取った。売り上げの一部は、アジア地域でスケートをする子どもたちの、用具購入のために充てたいと考えているという。発売は15日だが、発売前の重版が決まっている。【村上幸将】