歌手土屋アンナ(32)が13年に主演舞台「誓い」を無断降板したとして土屋側に損害賠償約3000万円を求めた訴訟の控訴審判決が22日、東京高裁で行われ、河野清孝裁判長は土屋側を勝訴とした1審判決を支持し、舞台プロデューサー甲斐智陽氏側の控訴を棄却した。

 甲斐氏側は13年に訴訟を起こしたが、昨年1月に東京地裁は「舞台は準備不足で、土屋さんが稽古に参加したとしても公演は開催不可能だった。土屋さんに非はない」と訴えを棄却した。その後、甲斐氏が控訴し、和解協議を続けたが、和解が成立しなかった。

 甲斐氏は「納得できない。納得できれば、負けました、引き下がりますと言えるけど、このままじゃ気持ちが収まらない。上告は難しいと言われたけれど、できるんならば上告したい」と、なおも闘う姿勢を見せた。弁護士と協議して、14日以内に上告するかどうかを決めるという。