歌舞伎俳優市川海老蔵(39)が24日、「三月大歌舞伎」(3月3~27日、東京・歌舞伎座)で演じる「助六由縁江戸桜」のため東京・築地市場を訪れた。助六を演じる俳優は、魚河岸などをあいさつして回り、ひいき筋から小道具など身に着けるものを贈られる習慣がある。

 助六は江戸で一番の色男。海老蔵は「あまり意識しないで演じることが大事でも(普段は)三枚目の方が近い。二枚目じゃない」。22歳で初めて助六を演じた時を振り返り「初演が一番思い出に残ってる。歌舞伎役者にとって『勧進帳』『助六』は世界が違う。何とも言えない孤独と向き合わないといけない」と話した。

 妻で乳がん闘病中のフリーアナウンサー小林麻央(34)が今月、海老蔵と寺島しのぶが出演する六本木歌舞伎第2弾「座頭市」を観劇したことも話題になった。「エッチなシーンがあったので、麻央に見せるの気が引けたので、控えめにしました。エッチなシーンは『おもしろかった』って言ってました。(やきもちを)思ってたんだろうけど、言わなかった」。

 病状については「さほど好転しているわけじゃないけど、外を歩くだけの気持ち、体力がある。自分の足で病院も行きますし」とした。

 また、ブログで引っ越ししたいとしていることについては「いろいろ仕切り直したい。自宅が観光地化してるんで、困るでしょ? 麻央のことが一番。子供部屋も考えないと」。どこに引っ越したい? と聞かれ「豊洲!」と笑わせた。

 麻央はこの日、公式ブログを更新、子供たちが通う幼稚園へオペレッタ(音楽劇)の発表会に行った様子を書き「歌ったり踊ったり、皆の成長が感じられるかわいい劇でした。幼稚園のママたちと、成長したねと話せるのは喜びです」とつづった。