音楽プロデューサー武部聡志氏の生誕60年を記念した「武部聡志オリジナルアワードショー」が27日、都内で行われた。

 松任谷由実をはじめ、久保田利伸やゴスペラーズ、スガシカオ、斉藤由貴、一青窈ら、武部とゆかりのある15組の豪華アーティストが集結。それぞれが持ち歌を披露して祝福した。武部は「今回集まってくれた皆様は、僕の音楽人生において誰ひとり欠かすことのできない大切な宝物です」と話した。

 久保田は「僕のデビュー当時のバンドリーダーは武部さんがやっておりました。そのあと、レコーディングでも何度もお世話になりました。今日は大きな節目ですけど、今後もよろしくお願いします」と話した。

 デビュー曲の「卒業」を披露した斉藤は「武部さん、還暦おめでとうございます。『卒業』という曲でデビューして30年以上になりますけど、最初の頃ほとんどの曲のアレンジを武部さんにお願いしておりました。武部さんは、大きな大きな安心できる船です。その船の上でいつも感謝して安心して過ごすことができています。これからも何かあればぜひよろしくお願いします」。

 終盤には武部自らが「うずうずしていました」と、キーボードやピアノを弾いて出演者らと共演。武部は「今日ほど音楽を続けていてよかったなと思った日はありません」と話し、「今日ここで、忘れてはいけない大恩人の話をします。その人は、かまやつひろしさんです。ムッシュは今、病気と闘っています。本当に来てほしかったんですが、残念ながら今、ここには来られなかった。でも、いとこである森山良子さんを通じて、病床で手紙を書いてくれました」と明かし、その場で読み上げた。最後は武部の意向で「ムッシュかまやつメドレー」を披露し、会場からは大きな拍手が巻き起こった。

 この日はほかに、平井堅、森山良子、大黒摩季、miwa、手嶌葵、JUJUらも出演した。この日の模様は来月26日午後6時からWOWOWで放送される。