肺炎のため89歳で亡くなった京唄子さんと自宅が近所のハイヒール・モモコ(53)は7日夜、大阪市内の通夜会場に駆けつけ「女芸人はきれいにしとかなあかん」と言われたと語った。

 堀ちえみもモモコと唄子さんの自宅の近所で、かつてはよく「近くのスーパーで会った」という。唄子さんは肉を買いにスーパーに行くのも「帽子にヒールで、あの(テレビ)まんま、きれいな格好。私が化粧だけして、汚い格好やと怒られた」と振り返った。

 人柄は「優しくて尊敬できる、あこがれの先輩」と言い、女性芸人としての心得も説かれたことがあった。「女芸人は、金はのう(なく)ても、オシャレせなあかん。色気が大事」と教えられ、モモコが若いころからブランド品を身に着け、仕事をしていると「ええこっちゃ」とほめられたこともあったという。

 唄子さんは「品」を大事にし、下品を嫌った。

 「あこがれの大先輩でした」。ただ、最近は会っておらず、自宅近くを通るたびに「入院してはんのかな?」と心配していたそうで、遺体と対面し「やせてはったけど、きれいな顔してはりました」と話していた。