リリー・フランキー(53)と亀梨和也(31)が共演したユニークなSF映画「美しい星」(吉田大八監督、5月26日公開)の完成試写会が24日、都内で行われた。

 原作は三島由紀夫の異色作。平凡な一家がある日、自分たちが異星人であることに目覚めて意外な行動に出る物語だ。

 リリーは「火星人です、と役柄で自己紹介するとみなさんが変な人を見るような目になる。まさにそんな雰囲気の映画だと思ってください」。ソフト生地の衣装を来た亀梨が隣に立つと「それにしても何で亀梨クンはパジャマを着て皆さんの前に立つの?」と笑わせた。

 ユニークな設定に吉田監督の指示も複雑だったようで、亀梨は「ちょっと宇宙人過ぎます、と言われても。微妙な発音を使い分けるのが難しかった」と振り返った。

 リリー、亀梨に中嶋朋子(45)橋本愛(21)を加えた「4人家族」の息はぴったりだったようで、亀梨は「リリーさんは撮影中もずっと愉快な方で、ホントのお父さんだったらどんなに楽しい息子生活が送れることか」と笑顔を見せた。

 家族とは一線を画した太陽系以外の星から来たという設定の佐々木蔵之介(49)は「瞬きをしてはいけないので、強風の日はホントにつらかった」と振り返った。