和田アキ子(67)が27年ぶりに民放連続ドラマにレギュラー出演することが11日、分かった。長谷川博己(40)主演のTBS系「小さな巨人」(日曜午後9時)で悪役に挑戦する。同ドラマは21日から後編エピソードが始まる。

 和田が演じるのは、後編の事件の舞台となる学校法人、早明学園の金崎玲子理事長。一見、上品に見えるが、冷徹な性格の持ち主で、学園の不明瞭な金の流れや政治家との癒着などの中心にいる悪徳理事長。長谷川演じる香坂真一郎刑事にとって、最大最強の敵となるという。

 和田の民放連続ドラマのレギュラー出演は、90年に出演したTBS系「スクールウォーズ2」以来。NHKでは93年に連続テレビ小説「ええにょぼ」に出演しているが、それでもドラマレギュラー出演は24年ぶりとなる。

 和田はこの日からロケ収録に参加した。今回のドラマ出演について「タイトルが『小さな巨人』! 私は、現実の巨人ですよ」と笑うが、「いかに自分が金崎玲子という役に入り込めるかが大事だと思っています。久しぶりに緊張しながら楽しめるお仕事なので頑張ります」と意欲を示す。また「昔からの鉄則なのですが、お芝居をする時は、演出の方にお任せして、私は皆さんにご迷惑を掛けないように、せりふだけは何があろうと覚えるように心掛けています」という。

 ドラマは、早明学園の経理課長で金崎の夫、裕一の失踪事件に端を発し、警察を大きく揺るがす大事件に発展していく。学園はもともと埋め立て地だった土地を、何らかの形で安く購入して建てられたとうわさされており、森友学園をめぐる騒動をほうふつとさせる設定にもなっている。和田も「ストーリーも今の時代に合っていて面白いですよ」と話している。