1年8カ月ぶりのヒップダンスが、客席を魅了した。2015年まで韓国ガールズグループKARAとして活動したハン・スンヨンが13日、東京・豊洲PITで2部構成のファンミーティングを行った。

 昨夏設立のファンクラブが開く初めてのイベントで、タイトルは「HAN SEUNG YEON 1st fanSY HOME PARTY IN JAPAN」。午後2時開演の第1部を報道陣に公開した。

 ファンクラブ名「fanSY」という家にファンを招待し、スンヨンと楽しい時間を過ごそうというコンセプト。舞台左手にはソファやテーブルが並び、室内の雰囲気が漂った。イベントの後半、スンヨンは白いトレーナーにデニムのショートパンツ姿に着替えて再登場。「ここに何でタンバリンが置いてあるか、分かりますか?」。室内の装飾から引っ張り出してきたのは、家庭用のカラオケセット。「今日は特別にカラオケを準備しました」と明かし、拍手を浴びた。

 「こんな歌を歌ってみようと。みんなビックリしますよ」と、自分で曲番号を入力。KARAの15年5月発売のシングル収録曲「Sunshine Miracle」のイントロが流れ、客席は大喜びだ。スンヨンが歌ったのは1番だけだったが、若干バテ気味。「1人で4人分歌うのは忙しい。何でこんなにキーが高いの? フ~!」と吐息を漏らし、笑いを誘った。

 さらに宇多田ヒカル「First Love」、ホイットニー・ヒューストンとマライア・キャリーのデュエット曲「When You Believe」と続けた後、「実は、次の曲を歌うために、カラオケコーナーをつくろうと思ったんです」と笑顔。「みんな一緒に歌わないと、途中で止めますよ」と、客席との一体感を求めた。

 流れてきたのは、KARAの日本デビュー曲「ミスター」のイントロ。大歓声が響き、スンヨンは「エヘヘ」と苦笑い。「トタトタ!」「チャクチャク!」「ヘイ!」「ミスター!」と歌詞に合わせたファンの絶叫とともに、韓国語で最後まで歌った。日本でも流行した曲中のヒップダンスも披露。スンヨンが日本で「ミスター」を歌って踊ったのは、15年9月のKARA全国ツアー以来、1年8カ月ぶりになった。「皆さん、久しぶりのミスターはどうでしたか?」と聞くと、「良かったよ~」などとファンに感謝された。

 「私の気持ちを皆さんに伝えたい」とAKB48の「会いたかった」を歌い、カラオケコーナーを終えた。その後は自宅でドリップしたコーヒーや、プロモーションビデオの撮影で使用したスノーボールの置物を抽選でファンにプレゼント。今年1月発売の日本ソロミニアルバムから「宇宙くん」を最後に歌った。「皆さんと私は、何をやっても楽しいですね。今日は一緒に遊んでくれてありがとうございます」。自らもイベント準備に加わっただけに、満足した様子だった。

 

 ◆ハン・スンヨン 1988年7月24日、韓国ソウル生まれ。07年3月にKARAの一員として韓国デビュー。10年8月には「ミスター」で日本デビューした。「ジェットコースターラブ」「GO GO サマー!」などヒット曲を連発。11年末のNHK紅白歌合戦に初出場。13年1月には東京ドーム公演を成功させた。昨年1月に前所属事務所との契約を満了した後、女優を中心にソロ活動を始めた。ファンクラブのアドレスはhttp://www.hsyfan.com/、公式ツイッターは@official_sy_jp