米俳優マイケル・ダグラス(73)にセクハラ被害を受けたと告発した女性が19日、テレビに初出演。米NBCテレビのニュース番組で、過去に受けたセクハラ被害について赤裸々に語った。

 ダグラスが俳優として絶頂期を迎えていた1980年代、ダグラスの製作会社で働いていたという女性は、ダグラスが目の前で性器を露出したと告白。「彼はベルトを外し、パンツの中に手を入れ、自分の性器を触り始めました」と明かした。

 現在はジャーナリストとなったこの女性は当時、友人たちに相談したが、誰もがダグラスの当時の権力と名声を恐れ、「黙っていたほうがいい」と忠告したという。

 女性は、「彼は世界の王様であり、何の反動もなく、私を侮辱することができると思っていた」と語った。その後、彼女はダグラスに解雇され、業界からも排除されるに至ったとしている。

 一方、ダグラスはこのセクハラ告発が報じられた直後、米ハリウッド業界紙バラエティーなどの取材に対し、「完全なウソ、根拠のない捏造(ねつぞう)です」として完全否定。「一番最悪なことは、妻や子供たちとこのようなことを分かち合うことだ。子供たちも怒っている。本当に居心地が悪い」と語っていた。(ニューヨーク=鹿目直子)