テレビ朝日の宇賀なつみアナウンサー(31)が、財務省の福田淳一事務次官(58)のセクハラ問題をめぐる女性記者に対する批判に反論した。

 テレ朝女性記者が福田氏からのセクハラを告発したことに端を発し、マスコミ業界の性差別問題が取りざたされている。一部では、セクハラを防ぐために女性記者を排除すべきといった声もあがっているが、宇賀アナは23日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」で、「女性の記者をなくせばいいとか、女を1人で行かせるのがいけないんだとか、言われちゃうんですけど、そうじゃないですよね。だって女性だって、記者をされてる方ってきっと記者になりたくてやってる仕事で、どうして男性ならできる仕事が、女性はしちゃいけないのか。同じように働けないのってそもそもおかしいじゃないですか」と猛反論した。

 しかし続けて「でも、そこを否定されてしまうのがわかってるから言えないんですよね、なかなか。だからみんな我慢して、迷惑かけちゃいけない、なかったことにしちゃおうって……」と職場における女性の苦しい立場を訴えた。

 また宇賀アナは、セクハラ被害を訴える「♯Me Too」運動について、「個人で闘うのはすごく難しいですから、ちゃんと会社や組織がそういうものを拾い上げて、きちんと対応して、相手が取材先でも取引先でもお客様であっても、こういう行為は絶対に許さないんだって強く言えるように、そういう会社が良い会社だって言われるようになってもらわないと」と主張。「今回、その部分がテレビ朝日はできてなかった」と批判した。