上方を代表する喜劇女優、故ミヤコ蝶々さんの大阪府箕面市の自宅を改装した「蝶々記念館」が完成し、22日、オープンに先立ち報道関係者らに公開された。

 蝶々さんは00年10月、80歳で死去。義弟で同記念館代表の日向利一さん(63)が、相続した自宅を利用して記念館にしつらえた。

 寝室や応接に使っていた民芸調の部屋などがほぼ生前のまま残されているほか、愛用していた眼鏡や帽子、着物、カメラ、日記といった約700点の遺品も展示。三国連太郎、石原裕次郎さんらとのツーショットなど貴重な写真も約100枚並ぶ。

 公開には、10代のころから親交のあったタレントの西川きよしと、10月に大阪松竹座で蝶々さん役を演じる女優沢口靖子らも駆け付けた。展示を見た西川は「1点1点に温かみがある。ほっとする記念館ですね」と話し、「すごい才能を持ち、妥協がない人だった。私は褒められたことが1回もない」と故人をしのんだ。

 日向さんは「多くの人にここに来てもらい、蝶々と同じ空気を吸って、蝶々のにおいを感じてほしい」と話している。一般公開は24日から。