来年からの無期限活動休止を発表している5人組ロックバンド、サザンオールスターズのデビュー30周年記念公演が24日、横浜・日産スタジアムで最終日を迎えた。サザンのライブ史上最大曲数となる46曲を3時間かけて歌いきったボーカル桑田佳祐(52)は、7万人の声援に目を潤ませ「サザンの屋号をいったん、みんなに預けます」。新作を引っ提げての再会を約束し「バイバイ!」とステージから消えた。涙雨の中、サザンの夏が終わった。

 「サザンとしてしばらく会えなくなるから、しっかりとまぶたの裏に焼き付けてください」。7万人のファンに、こうあいさつした桑田もファンの姿をステージ上でしっかりと目に焼き付けていた。ツアー史上最大の46曲を歌い終え、メンバー5人と10秒の長いおじぎをした。全身で拍手を浴び、顔をあげると桑田の目は潤んでいた。