個性的な名脇役として映画やドラマなどで活躍した俳優の峰岸徹(みねぎし・とおる、本名知夫=ともお)さんが11日午後11時32分、肺がんのため東京都内の病院で死去した。65歳。東京都出身。葬儀は近親者のみで行い、11月にお別れの会を開く予定。今年4月にがんを告知され、闘病生活を続けていた。

 大学在学中にデビュー後、俳優座養成所、文学座研究生を経て大映に所属、アクションスターとして人気を得た。くせのある役どころを巧みに表現する脇役として存在感を示し、ドラマ「高校教師」で暴力を重ねるヒロインの父親を演じて話題を集めた。

 映画「ねらわれた学園」「あした」など大林宣彦監督作品の常連で、11月に公開される同監督の新作「その日のまえに」が遺作となった。公開中の映画「おくりびと」にも出演している。

 ほかの代表作に映画「天国にいちばん近い島」、舞台「ピーターパン」など。