脚本家の山田太一氏(74)が、「ふぞろいの林檎たち4」以来12年ぶりに連続ドラマを手がけるフジテレビ開局50周年ドラマ「ありふれた奇跡」(来年1月8日スタート、木曜午後10時)の制作発表が23日、都内のホテルで行われた。山田氏は「連ドラはもう書かない。若い人が中心のドラマが多く、私の出る幕はない。70歳すぎの俳優が『ロミオとジュリエット』のロミオをやろうとして、醜態をさらすみたいになるのは嫌。私なりのラブストーリーを書いてみたい」と話した。

 主演仲間由紀恵(29)演じる営業ウーマンと、加瀬亮(34)演じる左官職の青年が、駅で自殺しようとした男性を止めたことで知り合い、ひかれていく。仲間は「セリフの1つ1つに意味がある」。連ドラ初出演の加瀬は「正直苦労しながらやっています。でも、これがきちんとしたかたちで届けられれば、見てくださる方の心にとまるのではないかと期待しています」。仲間の父役の岸部一徳(61)と、加瀬の父役の風間杜夫(59)が女装クラブでの女装シーンもあるという。ほかに陣内孝則、八千草薫が出席した。

 [2008年12月23日18時15分]ソーシャルブックマーク