戦後歌謡界を代表する作曲家で昨年12月に76歳で死去した遠藤実さんのお別れの会が29日、東京都新宿区のホテルで開かれ、歌手北島三郎、橋幸夫ら生前親交のあった音楽関係者やファンら約1000人が最後の別れを惜しんだ。

 ランや菜の花など色とりどりの花で彩られた祭壇の中央には、マイクを両手で握ってファンに語りかける遠藤さんの遺影が置かれた。「北国の春」「高校三年生」といった代表曲が生演奏される中、参列者が次々献花した。

 歌手の小林幸子は「曲には、先生の生きている証しが入っていた。先生と話していると、2人とも新潟弁になるんです。もう声が聞けないのは本当に寂しい」と涙ながらに語った。

 遠藤さんは数々の名曲を世に送り出した功績が評価され、国民栄誉賞が贈られた。

 [2009年1月29日19時3分]ソーシャルブックマーク