昭和を代表する俳優で歌手の鶴田浩二さん(享年62)の二十三回忌法要が10日、都内のホテルで行われた。会場入り口には大学時代の学生服と、戦時中に日本海軍航空隊員として使用した帽子とベルトが飾られ、出席者を出迎えた。親交のあった著名人ら約300人が参列し、映画やテレビドラマの出演作や歌唱シーンを大型スクリーンで観賞。鶴田さんをしのび、何度も拍手が起きた。

 八千草薫や梅宮辰夫、松方弘樹、水谷豊、北島三郎、五木ひろしらが献花を行った。共演作が多かった松方は「背中で芝居をすることを教わった。悪いことも教えてくれたけど、ご家族の前では発表できない」と苦笑い。梅宮は「雲の上の人。本当の大スターだった。今の芸能界でもああいう人が出てほしい」と話した。

 [2009年8月10日21時59分]ソーシャルブックマーク