音楽を通じて飲酒運転撲滅の啓発を図る「STOP!

 DRUNK

 DRIVING」(ストップ・ドランク・ドライビング=SDD)の募金贈呈式が大阪・浪速区のエフエム大阪本社で20日行われ、プロジェクトリーダーのTRFを代表してSAMが参加、「年々飲酒運転撲滅への問題意識は強くなってきています。今後も活動に力を注ぎたい」と話した。

 贈呈式では募金総額2297万4059円が同社の原田久夫社長(61)と協賛社を代表して阪急電鉄の役角和夫社長から、交通遺児育成基金の野崎典重専務理事に手渡された。総額の内、半額が交通遺児育成基金に、残り半額がSDD基金にそれぞれ充当された。

 交通遺児育成基金は、痛ましい自動車事故が頻発する中で、遺児家庭の生活基盤の安定を図り、子どもたちの将来を少しでも明るいものにしたいという趣旨で80年に設立された財団法人。同基金内にSDD基金が設けられている。

 募金は、2月に1万人規模で行われたプロジェクトライブ「LIVE

 SDD

 2010」やSDDタウンミーティング会場で、参加者から寄付された。また協賛社である外食チェーン・グルメ杵屋では「SDDメニュー」を提供、売上の一部をドネーションとした。

 プロジェクトの浸透に伴い、飲酒運転撲滅の意識は全国に拡大。大阪府警察発表のデータでは、09年の大阪における飲酒運転による交通事故件数は399件、また死者数は13人と、前年に比べてそれぞれ70件、4人のマイナスとなった。

 [2010年4月21日11時33分]ソーシャルブックマーク