歌舞伎俳優市川海老蔵(33)が殴られて重傷を負った事件で、14日、先に殴られたと主張する元暴走族グループリーダーの代理人が16日に都内で「反論会見」を開くと発表した。藤本勝也弁護士は、被害届を提出するか否かは会見当日まで調整する方針を示した。一方で裁判に発展した場合、現場に同席した2人を証人とする考えを示唆。傷害容疑で逮捕された伊藤リオン容疑者(26)は警視庁の取り調べに「海老蔵さん側に自分を腹立たせることがあった」と供述した。

 藤本弁護士は「いずれにしても16日に会見を開いて話します」と語った。海老蔵側の弁護士とは接触しておらず、示談交渉もしていないという。一方で、裁判闘争となった場合を想定し、元リーダーの診断書以外に、事件当日について確実に裏が取れる証人を用意。現場には事件の当事者3人以外に、同席した2人がいたという。藤本弁護士は「2人は暴走族でも何でもない。会って話もした」と、裁判も見据えた証人を用意することも示唆した。

 [2010年12月15日6時31分]ソーシャルブックマーク