女優矢田亜希子(32)が22日、5年ぶりにドラマ主演した携帯電話auの映像配信コンテンツLISMOドラマ「空にいちばん近い幸せ」の完成披露会見を都内で行った。初の母親役に挑み、初産と同時にその長男を失う辛い過去を乗り越え、数年後には長女を授かり育てていく物語。出産場面では、経験のない永田琴監督やスタッフに指示を与え、現場をリードしたという。

 矢田は「等身大の自分のこと。(出産シーンで)陣痛の痛みを思い出した。私も出産して母性というものを実感できた。でも、この母親役は(心情を思うと)本当に辛かった」と振り返った。長女役の小林星蘭ちゃん(6)から「私のママより優しかった」と言われ笑みがこぼれた。さらに、誕生日ケーキをスタッフからサプライズプレゼントされ感激。クリスマスの予定について「家族と一緒に過ごします」と答えた。

 かぶせるように取材陣から「誕生日の予定は」「プレゼントはもらえますか」と質問が飛んだが、ハイとうなずいて見せた。

 このドラマは、ベストセラー作家海堂尊の医療ミステリー映画「ジーン・ワルツ」(来年2月5日公開、菅野美穂主演)のもうひとつの物語として製作された。命の大切さという共通テーマを患者サイドに立って掘り下げた。3日から毎週金曜に会員限定配信(約10分)。全5回で約30分のドラマが完結する。

 [2010年12月22日17時37分]ソーシャルブックマーク