民放BS各局は7日までに、改正放送法に基づき、番組の種別ごとの放送時間を初めて公表した。「多すぎる」と批判が強いテレビショッピング(通販)番組は、7~9月で総放送時間の3割弱から半分近くを占めた。

 通販番組が最も多かったのは、CS放送などで通販専門チャンネルQVCを展開する三井物産傘下のトゥエルビで全体の約49%。以下BSイレブン45%、BS日テレ38%、BS-TBS35%、BSフジ32%、BSジャパン30%と続き、最も少ないBS朝日で27%だった。

 BS各局は深夜や早朝に軒並み通販番組を編成しており、視聴者から批判や不満が続出。3月施行の改正放送法は、総合編成の局に対して編成のバランスを保つため、番組を「教養」「教育」「報道」「娯楽」「通販」「その他」の6種別に分類した上で、それぞれの放送時間を半年(初回の今年7~9月分のみ3カ月)ごとにホームページなどで公表するよう義務付けた。BS局の多くは、初公表を前に通販番組を減らしていた。

 地上波キー局の通販番組の放送時間は、テレビ東京が13%で最も多く、最少はフジテレビの2%だった。