宝塚歌劇団宙組トップスター大空祐飛が27日、大阪市北区のホテルで、退団会見を行った。大空は92年「この恋は雲の涯まで」で初舞台。09年にトップに就き、男役としての見せ方に徹底的にこだわってきた。衣装だけでなく普段着でも、幅、着丈とサイズに加え、素材にもこだわり、究極の男役を目指してきたが、ナポリスーツを着こなした前作「クラシコ・イタリアーノ」で、自身をやっと「男役・大空祐飛」として認めることができ、退団を決意したという。

 組子には、今月24日に退団を伝え「みんなから『もう1度、考え直してくれませんか』と言われました」と笑った。ストイックさを醸し出す雰囲気、クールな顔立ちから誤解されることもあったが、ファンには「不器用な私を、ずっと、ずっと見守ってくださって、言葉では言い表せないぐらい感謝しています」とメッセージを送った。

 来年2月には、中日劇場公演「ミュージカル

 仮面のロマネスク」に主演。サヨナラ公演「華やかなりし日々」「クライマックス」は、兵庫・宝塚大劇場で同4月13日~5月14日、東京宝塚劇場は同6月1日~7月1日。