若手演歌のホープ三山ひろし(31)が4日、東日本大震災の被災地、宮城県大崎市の「レコードショップセブン

 リオーネ店」を訪れ、「被災地支援ミニライブ」を行った。約500人の前で4枚目のシングル「女に生まれて」(11年11月2日発売)など6曲を披露。どこか懐かしい味わいで歌う“ビタミンボイス”を披露、被災地に元気と癒やしを届けた。

 同地を訪れたきっかけは、同レコードショップを営む斉藤佐利社長(59)だった。昨年11月に発売された音楽雑誌が演歌を扱う被災地のレコード店を特集。その中で斉藤社長が三山ひろしに向け、『みんなを元気づけて下さい』とメッセージを送った。それを知った三山も快諾。今回が初めての被災地訪問となった。

 ステージでは「女に生まれて」の合いの手の方法やカラオケで歌う笑顔の作りかたなどポイントを伝授。「口は横に開くと表情が出てくるんですよ」などと説明しファンを喜ばせた。その上で、「いつもネガティブにならないよう心掛けています。笑顔を忘れずにいたいですね」と被災者を元気づけた。

 斉藤社長は「デビューしたときから彼の声を聞いてこれだと思った」と話し、「店を約30年やってきているが他の演歌歌手でここまでやろうと思った歌手はいなかったです」と振り返った。「彼の歌声、やすらぎ、そして“ほのぼの”としたところを感じるのがいい」と話し、メッセージを見て実際に足を運んでくれたことに感謝。「彼の歌声は、人の心に入ってくるんですね。会場のお客さんもみんな私と同じ気持ちになってくれたと思う」とほのぼのした雰囲気に笑顔があふれた。

 三山は8日に3枚目のアルバム「歌い継ぐ!昭和の流行歌」を発売。6月にはデビュー4年目を迎え、自身初の「ファーストコンサート」(東京・よみうりホール)を開催する。