NEWS加藤シゲアキ(24)が5日、都内で、1月28日に発売した作家デビュー作「ピンクとグレー」(角川書店)の発売記念イベントを行った。

 ジャニーズ事務所所属のタレントでは初めて小説を執筆。早くも大手書店の週間ランキングの文芸部門で1位になるなど話題を集めている。今後も芸能活動と平行して作家活動も継続。将来的にはNEWSのメンバーを題材にした作品も執筆したいという。

 「ピンク-」は、芸能界を舞台に、成功と挫折という2つの道を歩む親友同士のはかなく切ない人生を描いた、全272ページの長編小説。加藤は「完全にフィクションだけど、芸能界のことを書く必要があると思った」と、小説の舞台として自身が活躍する芸能界にこだわったという。「ただ面白いというより、衝撃的な作品を目指そうと思った」。読書家で好きな作品を「重たい作品」というように、自身のデビュー作も「赤裸々ではないけどリアル」と、読み応え満点の内容、展開になっている。

 もともと「25歳までに小説を書いてみたかった」というが、昨年メンバーの山下智久と錦戸亮が脱退したことも作家デビューの一因になったようだ。「4人で踏み切り出すのは大変なこと。覚悟はしている。新しいスタートを切りたかった。間口を広げたかった」と話した。今後も芸能活動として作家活動も行っていくが、芸能界を舞台とした作品が中心になるという。「ジュニアで同期だった人(今は)誰もいない。羨望(せんぼう)と嫉妬、(ジャニーズ事務所の)全タレントにあるんじゃないですかね。みな必死でやってる」。いずれはNEWSのメンバーを題材にした小説も書いてみたいという。「NEWSのメンバーのために脚本ができるのが理想。それできるまで小説を書き続けていきたい」と語った。