米音楽界最高の栄誉、第54回グラミー賞の発表・授賞式が12日、ロサンゼルスで行われ、英女性シンガー・ソングライター、アデル(23)が主要4部門のうち最優秀新人賞以外の3部門全てを受賞した。

 司会者は式典の冒頭で、前日に遺体で見つかった米歌手ホイットニー・ヒューストンさんの冥福を祈るよう参加者に呼び掛けた。ヒューストンさんはグラミー賞を6回受賞している。

 アデルは「ローリング・イン・ザ・ディープ」が最優秀楽曲賞と最優秀レコード賞、「21」が最優秀アルバム賞を受賞した。

 アデルは独特の低音の歌声に人気があり、昨年発売の「21」は世界で1600万枚以上売れている。

 また指揮者の大野和士さん(51)が参加した、オペラ歌手ジョイス・ディドナートさんのアルバム「DIVA

 DIVO」が最優秀クラシック・ソロボーカル賞を受賞した。

 同賞はボーカルを対象としているため、大野さんは受賞者には含まれないとみられる。同アルバムはフランス国立リヨン歌劇場管弦楽団が演奏し、同劇場首席指揮者の大野さんが指揮を務めた。

 最優秀新人賞は米男性シンガー・ソングライターのボン・イヴェール。