東日本大震災での福島県相馬市の医療現場を描いた舞台「HIKOBAE」の制作発表が16日、都内で行われた。余震や津波、原発と混乱する中で懸命に生と向き合う人々の姿を描く。

 相馬市消防団員の青年を演じる鈴木亮平(28)は「去年の12月、相馬に行きました。消防団の法被を着ることはとても重く、中途半端な気持ちで着るものじゃない」と気を引き締めた。

 同舞台は震災から1年後の3月11日に米ニューヨークのシアターで上演され、その後、20日に東京・天王洲銀河劇場、31日には舞台の地元となった相馬市で上演される。青年の恋人役で初舞台に挑む趣里(21)は「両親(水谷豊、伊藤蘭夫妻)には頑張ってねと背中を押されてます。ニューヨークにも来たがってました」と明かした。

 同公演のチケット収益は相馬市震災孤児等支援金に寄付されるという。