「高原列車は行く」など往年のヒット曲で知られる歌手の岡本敦郎(おかもと・あつお)さんが昨年12月28日午後4時14分、脳梗塞のため東京都西東京市の病院で死去していた。88歳。北海道出身。葬儀・告別式は親族のみで済ませた。喪主は長男秀一(しゅういち)氏。

 1946年(昭21)に日本コロムビア専属歌手になり、安西愛子さんと組んで歌ったラジオ歌謡「朝はどこから」でデビューした。明朗な歌声が持ち味で、50年代には「白い花の咲く頃」「高原列車は行く」など、叙情的な歌を次々とヒットさせた。

 ほかのヒット曲に「あこがれの郵便馬車」「ピレネエの山の男」など。

 最晩年までテレビの歌番組に出演するなど、歌への情熱は衰えなかった。

 日本歌手協会の理事長も務めた。