日本テレビ大久保好男社長(62)が28日、東京・新橋の同局で定例会見を行った。昨年、テレビ朝日が年間プライムタイム(午後7~同11時)で1位となり、2年連続の年間視聴率3冠を逃した。大久保社長は「先週はEX(テレビ朝日)が3冠だった」とテレビ朝日を意識した上で、「昨年は残念ながら2冠になってしまった。開局60周年の今年、もう1度3冠を目指したい」と話した。

 プライムタイム首位を逃した要因を小杉善信取締役は「ドラマの視聴率が伸び悩んだということ」と説明。大久保社長は「家政婦のミタの最終回は視聴率40%だった。良い番組を作れば視聴者は見てくれる」と奮起した。

 また、番組内容面でアルジェリア人質事件に配慮し、25日に放送予定だった同局系スペシャルドラマ「リバース~警視庁捜査一課チームZ」の放送を延期したことについて、大久保社長は「特に視聴者からの意見は来ていません」と話した。同ドラマは刑事ドラマだが、犯人がテレビ局に押し入って人質に爆発物を装着させる場面があった。同局総合広報は「この時期に放送するには、ふさわしくない内容があった」とし、放送を延期していた。新たな放送日程は未定。