橋下徹大阪市長(43)が7日、大阪市役所で定例会見を開き、府市の職員で組むアマチュア漫才コンビ「安定志向」に、お笑いのプロ・吉本興業との“競争”を指令した。コンビは、大阪府職員の藤京子さん(30)と、大阪市職員の福田恵さん(31)によるもので、大阪では「府市統合」の象徴コンビとして、テレビ出演するほか、地域の祭りなどのイベントでは漫才も披露している。

 そのコンビが来週、西成区PRの映像収録を行うことになり、くしくも、同区は吉本の協力を得て、同区ホームページに所属タレントのガリガリガリクソンがおもしろ映像を流すなどしている。同区と吉本は昨年夏、師匠の自宅が同区内にある縁から、桂文枝が出席して会見を開き、同社タレントが同区PRを継続していくことを発表していた。

 これらの流れから、この日、橋下氏は「笑いにおいても、吉本興業のプロと切磋琢磨(せっさたくま)してほしい。吉本さんも(アマチュアが)おもしろいとなれば、火が付いていいんじゃないですか」と、競争意識をあおった。一方で、コンビは府市の職員で、漫才活動は「業務外」であることから「そこは申し訳ない」と陳謝していた。