与野党は28日の参院議院運営委員会理事会で、NHKの2014年度予算承認案を31日昼の参院本会議で採決する日程に合意した。与党と一部野党の賛成多数で可決、承認される見通しだ。

 従軍慰安婦をめぐる籾井勝人会長の発言などの影響で国会審議がずれ込んだものの、新年度直前で承認にめどが付いた。

 参院総務委員会は議運委に並行してNHK予算承認案の質疑を実施した。夜に採決し、与党とみんなの党の賛成多数により可決する。みんなの党を除く野党は27日の衆院採決に続き反対する。

 質疑で籾井氏は「私の発言でご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ない」と重ねて陳謝した。視聴者からの批判に伴う受信料の不払いに関し「受信料収入はNHKの命なので、私も含め役職員が一丸となって営業活動に取り組みたい」と語った。