覚せい剤取締法違反などの罪に問われ、有罪が確定した歌手ASKA(56)の知人で、覚せい剤取締法違反(使用)の罪に問われた栩内(とちない)香澄美被告(37)の第3回公判が2日、東京地裁で行われた。

 検察側証人尋問では、栩内被告の尿鑑定を担当した科学捜査研究所の薬物研究員が出廷した。弁護側は、栩内被告の尿にASKAの精液が混入した可能性を主張しており、尿鑑定の信用性が問われた。

 研究員は「(ASKAの)精液に覚せい剤が排出されたとしても、非常に微量。覚せい剤が検出されるほどの絶対量はない。(ASKAの精液が栩内被告の尿に混入し、検出されることは)ないと思います」と弁護側の主張を否定した。

 大半は検察側の証人尋問に割かれたが、休憩をはさみ、弁護側被告人質問が実施された。

 栩内被告はこの日も一貫して無罪を主張した。「この5カ月毎日心が折れそうになった」と言い、無罪を主張し続ける理由を「真実を貫きたいからです」と話した。

 ASKAとの交際についても赤裸々に語った。避妊具については「使用していません」。膣内に射精されたか聞かれると「はい」とうなずいた。また(避妊薬の)ピルを毎日出勤時の午前7時に服用していたことも明かした。

 次回公判は21日午後1時半から行われる。