歌手南こうせつ(65)フリーアナウンサー徳光和夫(73)らが7日、東京・丸の内のJPタワーKITTEで「島倉千代子・こころ展」(9日まで)のオープニングセレモニーに出席した。

 昨年11月8日、肝臓がんで亡くなった歌手島倉千代子さん(享年75)の一周忌をしのんで開催された。南が作曲した遺作「からたちの小径」にまつわる未公開の品々や、87年にNHK紅白歌合戦を辞退した際に同局関係者に送った手紙、55年前に姉とデュエットした音源など約250点が公開されている。

 南は最後のステージ共演を振り返った。死去の2年前、音楽番組の収録で一緒だった際に、ステージに上がる前の島倉さんが「あー緊張する。手を握っていていいかしら」と言いながら、ギュッと握ってきたという。「すごくかわいい方。心はずっと少女だったんです」。

 徳光はイケメン好きだったエピソードを披露。番組で共演する歌手をだれにするか聞かれて、郷ひろみ、西城秀樹、野口五郎という当時のトップアイドル3人を指名。「会った時には、ぽっとほおを染めていた。裏表のない人生を送った人でした」としのんだ。

 徳光は9月12日、父寿雄さんが103歳で亡くなったことも打ち明けた。「島倉さんのお父さんと同じ名前で驚きました。大往生です」と話した。