2014ユーキャン新語・流行語大賞が1日、都内で発表され、安倍内閣が7月に行使容認を閣議決定した「集団的自衛権」と、お笑いコンビ日本エレキテル連合のコント中のセリフ「ダメよ~ダメダメ」の2つが、年間大賞に選ばれた。

 日本エレキテル連合は脱一発屋を宣言した。コント「未亡人朱美ちゃんシリーズ」の中で、老人男性「細貝さん」を演じる中野聡子(31)は、過去の芸人受賞者が一発屋傾向にあることを挙げ「この賞を縁起の悪いもんにすんじゃないよ~。スギちゃんも結構、もうけてるよ」と話し、「(一発屋の)ジンクスを打ち破る。そんな夢がない賞では…」と続け、おしゃべりワイフ「未亡人朱美ちゃん3号」を演じる橋本小雪(30)が「ダメよ~ダメダメ」とお決まりのギャグで爆笑を誘った。

 トップ10に選ばれた「ごきげんよう」(NHK連続テレビ小説「花子とアン」より)の美輪明宏に、積極果敢に絡む場面もあった。授賞式で臨席だった美輪に「美輪さんのオーラを消しちゃうかもしれない」と中野。すると美輪は「あたくしも同じような病気ですから」と謎めいた突っ込みで応戦した。橋本は「生の美輪さん、サイコ~!」などと奇声を発し続けていた。

 受賞後のインタビューでは報道陣に「化粧後のお肌のお手入れはどうしているの」と問われ、中野が「由紀さおりさんが心配して化粧品をくれた。それでなんとか保っている」とのエピソードを明かした。「誰に喜びを伝えたいか」と聞かれると「みっちゃーん、ありがとう拾ってくれて。商品になりました」と所属事務所タイタンの大田光代社長をあだ名で呼び、「初めて呼んだ。まずい」(中野)などと、慌てふためいていた。