痴漢を減らす方法をめぐり、お笑いタレントの西野亮廣(34)と書評家・プロインタビュアーとして知られる吉田豪氏(44)がツイッター上で繰り広げている議論が注目を集めている。

 事の発端は、西野が9日に「電車内の『痴漢』と『痴漢の冤罪』を減らすには、吊革の数を増やせばいいだけ」としたツイート。これに吉田氏が反応し、「減る可能性があるのは冤罪だけで、痴漢は減らないと思うなー」と返信した。

 これに対し西野は、「電車内で手をおろしている人の数が減るから、痴漢するリスクが高くならないですか?」と反論したが、吉田氏はさらに「みんな片手は下ろしてるだろうから痴漢の数は変わらないと思いますよ」と自身の見解を示した。

 西野の主張としては、つり革を増やすことによって手をあげる数が増えるため、その分、痴漢が減るというもの。しかしこの考えに対し、吉田氏は「下ろしている手の本数が減るから痴漢も減るっていう単純な話じゃないと思いますよ」「吊り革をつかんでもみんな片手は下ろしているわけだから、痴漢の容疑者は減らないですよ、って話です」とした。

 西野も引き下がらず、「片手をフリーにしている人の数は確実に減りますよ?痴漢の冤罪が怖い人は、吊り革を掴んだ手と逆の手でスマホをイジッたり、鞄を持ったりするわけですから」と反論し、「今はスマホをイジッて、もう片方の手がフリーになっている人が残っている状態です。そこに吊り革を増やして、『コイツなんで吊り革があるのに、吊り革使ってないの?』という状況を作るという話です」と、つり革の利用を乗客同士で衆人環視する状況を作ることで、痴漢が減るとの考えを示した。

 西野の考えに対し吉田氏は「さほど混雑してない状態ならともかく、ラッシュ時だと痴漢する人、もしくは冤罪に巻き込まれる人の両手がふさがっているのかどうか周囲の人にはほとんどわからないんじゃないかなー」と疑問を示した。

 2人の議論を多くのツイッターユーザーが見守り、「吊革が増えても、冤罪対策で使う人は増えても、痴漢は吊革を使わないだろう」「つり革の数で痴漢が減るって発想はナナメ上すぎてなんだかな。。」「吊り革から両手離したら電流ビリビリくらいはやらないとルール作ったって誰も吊り革掴まないよね」など、さまざまな意見があがっている。