河瀬直美監督(44)がエグゼクティブディレクターを務め、今年で4回目を迎える「なら国際映画祭2014」(9月12~15日、奈良県新公会堂ほか)の会見が17日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で行われた。

 今年は春日大社で20年に1度、社殿の修築をする大事業「第60次式年造替」が行われる記念の年ということもあり、春日大社で映画を奉納上映することが決まった。

 なら国際映画祭2014をサポートする資金を集めるクラウドファンディング事業(http://shootingstar.jp/projects/406)もスタート。集める資金の目標金額は1000万円で、協賛金の額によって、映画祭上映作品の観賞パスや、映画祭に参加できない場合、自分の代わりにぬいぐるみを参加させるプランなどのギフトを受け取ることが出来る仕組みになっている。

 期限の7月15日午後1時までに1000万円が集まらなかった場合、プロジェクトは全てキャンセルとなってしまうことから、河瀬監督は「奈良に生まれ、奈良で育って、映画を作って来ましたが『奈良って、どこにあるの?』と聞かれます。奈良そのものの歴史、宝物は誇れるものなのに、若い世代は都市部に流れ、価値を知らないし、見ていない。皆さんに奈良に来ていただいて、奈良の宝物を発見していただきたいと思った」などと熱い思いを語った。