俳優妻夫木聡(34)主演映画「バンクーバーの朝日」(石井裕也監督、20日公開)大ヒット御礼舞台あいさつが12日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた。席上で妻夫木と石井監督による質疑応答が行われ、サプライズゲストとしてレッドソックス上原浩治投手(39)が登場した。

 上原は客席に座っており、観客として妻夫木と石井監督に質問した。妻夫木は、上原が客席にいるのを知らされておらず「ビックリして、何言っていいか分からない」と驚いた。上原から、妻夫木にはサイン入りユニホーム、石井監督には野球帽が贈られた。

 上原は客席から登壇後、日本球界に戻る可能性について聞かれ「求められるなら、帰る。求められれば考えるだろうけど、今は日本から(話は)ない」と答えた。舞台あいさつ後の囲み取材では、ソフトバンク入りした松坂大輔投手ら日本球界に戻った大リーガーについて聞かれたが、「彼らは求められているから」と強調。「帰るとしたら巨人?」と聞かれると「そんなん、言いにくいですよね」と苦笑した。

 「バンクーバーの朝日」については「野球映画はうれしい。野球をもう1回、五輪で復活させるためにも、監督に違う野球映画を作ってほしい」と石井監督に新作の野球映画の製作をリクエストした。「ご自身を描いた映画は作ってほしい?」と聞かれると「現役中は恥ずかしい。僕は役者じゃないので。でも、僕も順風満帆な人生は歩んでいないので、面白いものは出来ると思う」と前向きに話した。

 「バンクーバーの朝日」は、11日時点で87万人を動員し、興行収入10億8000万円を記録した。