復刻・ひっそりと四十九日法要
<92年6月14日付紙面から>
4月25日に26歳の若さで死去したロック歌手尾崎豊さんの四十九日法要が13日午後、東京・千住曙町の尾崎さんの自宅マンションで行われた。4月30日に東京・文京区の護国寺で行われた追悼式は、無宗教献花方式だったが、この日の法要は日蓮正宗。繁美夫人(23)と長男(3)尾崎さんの実父健一さん(62)実兄で尾崎さんの死後、事務所「アイソトープ」の代表を務める康さん(30)夫婦ら約10人の親族だけで営まれた。康さんは「本当に身内だけで、ひっそりと法要を致しました」と言葉少なに話した。
埼玉・朝霞市内に住む健一さんは、法要への出発前に女性ファンからの花束を受け取り、「今でも家は花だらけなんです」と言葉を詰まらせた。尾崎さんが「ジャニス」と名付けた6歳のコッカスパニエルを連れて散歩に出るのは、健一さんにとって尾崎さんの生前と変わらない日課となっているという。
自宅での法要とは対照的に、尾崎さんが倒れていた千住河原町の小峰忠雄さん(53)宅の軒先には、少女ファンが大勢詰め掛けた。花や供え物が所狭しと置かれた軒先には、小峰さんの好意でゴザが敷かれ、ファンが輪になって、尾崎さんの思い出話にふけっていた。「私たちに四十九日とか1年とかは関係ないんです。尾崎はいつも一緒にいるし、私たちも来たいときにここに来るんです」。
尾崎さんが生きていれば、16日から東京・北の丸の日本武道館で「放熱への証」公演が行われる予定だった。コンサート主催のニッポン放送ではファンの要望にこたえるため、コンサートの代わりに15日午後7時から3時間にわたり、未公開テープも盛り込んだ「尾崎豊FINAL TOUR’92 ONTHE RADIO」を放送する。
[2008年4月25日11時41分 紙面から]
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