小西真奈美(29)がついに院長を演じる。小児救命の現場を描くテレビ朝日系10月開始の新ドラマ「小児救命~子供たちのために。その未来のために~」(木曜午後9時)で、大病院を辞め、小児病院を立ち上げる女性院長を主演する。意図したわけではなかったが、これまで医師、研修医、看護師を演じてきた小西が、院長として真正面から医療問題に切り込む。「年齢を重ね、社会制度や問題に興味が強くなった今だからこそ、深く考えながら演じていけそうです」と話している。

 近年、大病院などの小児科閉鎖で、小児救急の現場は過酷化が問題になる中、同ドラマは、小児病院院長の姿を通して厳しい現実を浮き彫りにする。現場の過酷さだけではなく、医師や患者の家庭環境も描く展開もあり「医療現場の情報だけでなく、なぜ深刻化するのかという根本的なものも描かれていく。よりリアルに作っていければ」。

 役作りのため話を聞いた知人から「単なる医療技術ではなく、心から子どもたちを愛し、その命を救うことに誇りを感じている小児科医に出会い感謝している」と聞いた。小西は「そういう人間性を大切に感じながら演じていきたい」と話している。