歌舞伎俳優中村獅童(36)の父で11日に胃がんのため亡くなったプロデューサー小川三喜雄(おがわ・みきお)さん(享年79)の告別式が17日、東京都港区の梅窓院観音堂でしめやかに営まれた。喪主獅童は大阪・梅田芸術劇場で「黒部の太陽」の公演のため参列できなかった。弔辞で映画監督の沢島忠氏(82)が「大スターの錦にい(萬屋錦之介さん=故人の弟)らとの映画や芝居をつくって」と述べた。遺族代表で妻陽子さん(68)が「あの人は、獅童はやんちゃで迷惑かけたけど、自分が代わってあの世に持って行く。最後に子孝行させてくれと言っていました」などとあいさつした。参列者は松本幸四郎、富司純子ら計約250人。

 一方、獅童はこの日夜、大阪市内で行われた映画「ICHI」の舞台あいさつに出席した。