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小室容疑者苦しい台所、残高6259円

 著作権譲渡をめぐる詐欺容疑で大阪地検特捜部に逮捕された音楽プロデューサー小室哲哉容疑者(49)の苦しい台所事情が5日、次々と浮かび上がった。契約金の未払いで訴えられ、差し押さえられた経営する芸能プロダクションの銀行口座の残高は6259円。さらに、数年前からは住民税を滞納、著作権使用料(印税)を差し押さえられていた。借金まみれの生活が5億円詐欺事件の引き金になったとみられる。

 小室容疑者が契約金未払いで訴えられたのは今年9月。訴状などによると06年9月、経営する会社が、米俳優チャーリー・シーン(43)の子供服ブランド「シーンキッズ」の日本での販売代理店契約を結んだ。契約金は20万ドル(約2000万円)。

 ところが、契約金の入金がなく、原告側が何度も催促。小室容疑者は「すぐに支払います」と答えるのみだったという。昨年になって計6万ドル(約600万円)が支払われたが、14万ドル(約1400万円)が未払いのまま。我慢の限界に達した原告側が提訴を決意し、今年8月、会社の預金口座の仮差し押さえを東京地裁に申し立てた。9月4日に執行してみると、預金口座には6259円しか残っていなかった。代理人の望月賢司弁護士も「有名な芸能人で高収入だと思っていたので正直驚いた」と話すほどの金額だった。

 また、数年前からは、住民税計約4000万円を滞納し、今年2月に東京・港区役所から印税の一部を差し押さえられていたことも分かった。印税は既に前妻の歌手吉田麻美に05年に差し押さえられていたため、債権額に応じて両者で配当されているとみられる。

 逮捕容疑となった、兵庫県芦屋市の投資家男性に自作曲の著作権譲渡を持ちかけた「詐欺話」も、最初の18億円では売れずに8億円も値下げしていた。関係者によると、3年前に大手広告代理店などに提示していた金額は18億円。次々と断られたあげく、共犯とされる木村隆(56)平根昭彦(45)両容疑者が男性に接触。金額で折り合いが付かず、小室容疑者が10億円に値下げして契約が成立したという。

 90年代には年に20億円以上の収入を誇り、資産100億円とも言われた富豪だった小室容疑者。だが、香港事業の失敗、豪華な生活を維持する借金の繰り返しなどで、わずか数年で十数億円の借金を背負い、税滞納者に転落していた。

 [2008年11月6日6時47分 紙面から]


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