【ロンドン21日=鈴木雅子通信員】米歌手マドンナ(50)と英国の映画監督ガイ・リッチー氏(40)の離婚が成立したことが、分かった。この日、双方の代理人が英ロンドン裁判所で手続きを行い確定した。

 リッチー監督は財産分与より、子供の養育権を主張。夫妻にはマドンナと元恋人との間のローデスちゃん(12)をはじめ3人の子どもがいる。リッチー氏は「子供のことだけが心配だ」と話し、養育権のスペシャリストの弁護士を付け、養育権確保を望んでいた。

 ローデスちゃんを除く2人の息子の養育権を、マドンナとリッチー氏が50%ずつ持つことで決着した。マドンナは、養育権共有に不満をもらしていたが、ツアーなどで子供と一緒に過ごすことが少なく、マドンナの代理人は「さらに養育権を求める訴えを起こした場合、50%以下になるリスクもある」と進言し、50%での決着となった。

 英メディアによると、リッチー氏がマドンナから受け取ったお金は200万ポンド(約2億9000万円)とされており、英メディアでは「書類上では1銭ももらっていないことになっている。200万ポンドはマドンナからのプレゼントだろう」と報じている。マドンナの3億ポンド(約445億円)に上るといわれていた財産について、リッチー氏は受け取りを辞退したという。