「永遠の花ちゃん」の芸歴は意外な挑戦の連続だ。タレント山田花子(33)が芸能生活20周年記念公演「花の子るんるん」で、特技のトランペットを披露する。舞台でトランペットを演奏するのは初めてで、3年間毎日2時間練習してきた成果を見せる。全編コントで、中川家やペナルティ、次長課長の河本準一らがゲストで盛り上げる。意気込みを聞いた。

 花子がトランペットに出合ったのは3年前のバラエティー番組特番だった。トランペットに挑戦する企画で偶然渡されたことがきっかけ。20周年の舞台を、ミュージカルのような音楽をふんだんに使った舞台にしたいという構想があったので、観客の前で披露することを決めた。

 楽器店に行き、店員に相談して約30万円のトランペットを購入。毎日2時間の練習は3年間欠かさず続けている。さらに週に1回2時間はプロにレッスンを受けている。自宅で練習しているが、苦情は言われたことがないとか。上手だから騒音にはならないのかも、と尋ねると「うまいと思います」と、自信たっぷりだった。レパートリーはジャズやポップスまで幅広く、好きなDREAMS

 COME

 TRUEもよく練習している。

 新喜劇のイメージが強い花子だが、今回の舞台は全編コント。夢破れた花子が、夢を追うためにさまざまな職業に挑戦するというストーリー仕立てだ。親交があるコンビ、オアシズの光浦靖子、大久保佳代子それぞれと組み、漫才師に挑戦するコント、怪盗のキャッツ・アイを思わせるようなレオタード姿、メイド衣装を着る場面もある。

 花子は今までの20年と今後について「早かったです。これから、芝居をやってみたいです。特にサスペンスドラマが好きなんで犯人役がやりたいんです。本当は市原悦子さんの『家政婦は見た』に出たかったんですけど、終わってしまったから」。これからもイメージにとらわれない挑戦を続けていくようだ。